サイバーの19年9月期、純利益65%減 減損損失響く
サイバーエージェントが30日発表した2019年9月期の連結決算は、純利益が前の期比65%減の16億円だった。「PC版アメーバピグ」など終了するサービスやゲームに関して減損損失を計上したことが響いた。一方で、投資事業などが好調で営業利益は2%増の308億円だった。
売上高は8%増の4536億円となり、過去最高を更新した。インターネット広告事業で新たな広告主を開拓したほか、ゲーム事業でも複数の主力タイトルが貢献した。 営業利益は従来予想の4%減から一転して増益となった。傘下のベンチャーキャピタル(VC)が投資する企業が上場。投資育成事業の利益が大幅に増えた。
インターネットテレビ「アベマTV」を含むメディア事業の損益は178億円の営業赤字となり、前の期の177億円の赤字とほぼ同水準だった。記者会見した藤田晋社長は「20年9月期をターニングポイントに赤字を減らしていく」と話し、黒字化を急ぐ考えを示した。
同日発表した20年9月期の業績見通しは売上高が前期比3%増の4650億円、純利益が前期比4.7倍~5.9倍の80億~100億円を見込んでいる。
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