日産、庇護者探しに未来なし
本社コメンテーター 中山淳史
日産自動車元会長、カルロス・ゴーン被告の逮捕から間もなく1年だ。今なお謎の多い事件である。なぜ逮捕は昨年11月だったのか。逮捕がなかったら何が起きていたのか。仏ルノーとの経営統合とゴーン元会長告発の関係は。
わかってきたのは元会長が君臨していれば日産とルノーの経営統合が発表され、最高経営責任者(CEO)も今とは別の人物になっていた可能性が高いことだ。
一方、不正に関する調査は内部通報をもとに監査...
自動車、電機など産業動向、経営トレンドに精通。編集委員、論説委員などを経て2017年2月より現職。「GEと東芝」「移動の未来」などで講演多数。2001年の米同時テロをニューヨーク駐在時に取材。アルゼンチン留学も。