閉鎖の王子マテリア取引は27億円、名寄市が撤回要請へ
2021年度の操業停止を表明した国内製紙最大手、王子ホールディングス(HD)で段ボール原紙を製造する王子マテリア名寄工場(北海道名寄市)について、名寄市は29日、市内外の事業者の取引が年間27億2000万円とする試算を発表した。加藤剛士市長らは31日、王子マテリア本社(東京・中央)を9日に続き再度訪問。小関良樹社長に撤回を要請する。
名寄商工会議所などとつくる緊急対策本部で明らかにした。加藤市長は「地域全体に及ぼす影響はきわめて大きい」と述べた。王子マテリアや関連会社の取引、設備保守点検などを合計したもので、別に市へ納めた税金、水道料金などが2019年度推計で1億4000万円に上るという。
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