台風19号の被害5000棟超す 埼玉県内、死者は3人に
埼玉県は25日の災害対策本部会議で、台風19号による住家の被害が5454棟に上ったと明らかにした。全壊が13棟、半壊が32棟のほか、床上浸水が2214棟、床下浸水は3082棟だった。県内では25日も大雨が降っており、被害はさらに拡大する可能性がある。
県によると、25日の大雨で入間川や越辺川の水位が上昇。午後4時現在、県内では60カ所の避難所が設置され、184人が避難した。大きな被害は報告されていないが、大雨により横瀬町の一部地域では停電が発生した。
大野元裕知事は県幹部に「24日から降り続いている雨で土砂災害や河川の増水に注意が必要だ。緊張感を持って警戒してほしい」と指示した。
一方、県は台風19号による死者が県内で新たに1人判明したと発表した。60歳代の男性が上尾市の用水路で発見され、13日に死亡したとみられるという。台風19号による県内の死者は計3人となった。