マラソン札幌開催なら経費は340億円超に 都民フ試算
都議会最大会派、都民ファーストの会は25日、2020年東京五輪のマラソンと競歩の会場を札幌市に移した場合の問題点を「見解」としてまとめた。札幌開催の経費を独自に試算したところ、340億円を超す可能性があるという。国際オリンピック委員会(IOC)による移転方針の決定プロセスは「著しく不透明」と批判した。
都民フはIOCが問題視する夏の東京の暑さに関しても検証した。女子マラソンを8月2日の午前5時に東京でスタートした場合と同7時の札幌の気温を比較。その結果「札幌は東京と同程度」と分析し、「札幌であっても熱中症リスクは当然存在する」と強調した。
IOC方針を巡っては、都民フとともに都議会で知事与党を形成する公明党も25日、小池百合子知事に東京開催の要望書を提出した。暑さ対策の強化や競技時間の変更といった取り組みを検討し、IOCと協議するよう知事に求めた。