G20観光相会合が開幕、成長持続へ課題議論
20カ国・地域(G20)観光相会合が25日、北海道倶知安町で開幕した。海外旅行客が増え続ける中で生じている課題について問題意識を共有し、観光業の持続的な成長に向けた方策を議論する。26日に共同宣言を採択する予定だ。日本からは赤羽一嘉国土交通相が参加し、訪日客が急減している韓国の観光担当相とも個別に会談する。
観光相会合は今回初めてG20の正式な関係閣僚会議に位置付けられた。G20各国のほか、タイやスペインといった観光先進国も招待しており、約30の国・地域、国際機関が参加する。
共同宣言では観光をはじめとした人的交流が国家間の相互理解の基盤となることを確認する方針だ。観光客が地元住民と摩擦を起こすオーバーツーリズム(観光公害)や地方への分散といった諸課題については先進技術を活用した解決を積極的に模索していく方針が示される見通しだ。