トランプ氏、米有力2紙の購読中止を連邦機関に指示か
【ニューヨーク=関根沙羅】米ホワイトハウスが連邦政府機関に対し、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストの米有力2紙の購読を中止させることを計画している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が24日報じた。トランプ米大統領が、これらの新聞の購読を継続しないよう伝えたという。
ウォール紙によると、ホワイトハウスの報道官はメールで「全ての連邦政府機関で購読契約を更新しなければ数十万ドルの納税者のお金が節約されるだろう」と指摘した。
トランプ氏は同氏が当選した2016年の前回大統領選を巡るロシア疑惑の捜査や、米下院民主党が着手したウクライナ疑惑を巡る弾劾調査などに関する米メディアの報道を「フェイク(偽)ニュース」と批判した。トランプ氏は特定の大手メディアを敵視し、トランプ政権の功績を取り上げず批判的な報道はするなどと主張し、批判する発言を繰り返していた。
4月には「(メディアは)この政権が2年間で過去の全ての政権よりも多くのことをなし遂げたという事実が耐えられないのだ。彼らは真の市民の敵だ!」とツイートした。再選を目指す20年の大統領選の選挙活動でも特定のメディアを批判する発言が目立っている。
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