東京都町田市、駐輪場不足対策へシェアサービス導入
東京都町田市は23日、駅前駐輪場不足解消のため、駐輪場のシェアリングサービスを導入すると発表した。首都圏で同サービスを展開するアイキューソフィア(東京・新宿)と協定を結んだ。市は放置自転車対策で駅前駐輪場を設置してきたが、約3000人が空きを待っている。4月に実証実験を始めたシェアサイクルと併せて対策を進める。
同社は都市部の駅前などで、店舗や住宅で空きスペースを持つ土地所有者に駐輪場の貸主となってもらう「みんちゅうSHARE-LIN」サービスを提供している。駐輪場は自転車1台ごとに空きスペースを区切るシールを貼るだけで、簡単に設置でき、利用者はスマートフォンアプリを使って入出庫を行う。
町田市が駐輪場を増設すると財政負担が重いため、同社と協力して駐輪場を確保することにした。まず今後1年間でJRと小田急の町田駅、東急南町田グランベリーパーク駅(旧南町田駅)周辺にそれぞれ200台分の駐輪場確保を目指す。
同市は4月から、ecobike(エコバイク、東京・千代田)とシェアサイクルの実証実験を行っている。電動アシスト付き自転車を有料で貸し出し、所定の駐輪場に返却できる仕組みだ。駐輪場シェアリングの導入で、自らの自転車を通勤通学に使いたい市民など幅広い需要に対応できるようにする。