自由なお金、「月1万円未満」が2割で最多 民間調査
インターネット接続事業者大手ビッグローブが実施した「お金に関する意識調査」によると、1カ月間に自由に使える金額の最多は「1万円未満」となり、約2割を占めた。全体の約9割が「貧富の格差」について感じることがあると回答。毎月の出費で負担に感じている費目としては、食費が最も多く、全体の約3割、20代では約4割を占めた。
調査はスマートフォンを所有する全国の20代から60代を対象にインターネットで実施した。有効回答数は1000人で、調査期間は9月4~9日。
毎月、自由に使える金額に関して「1万円未満」が23%で最も多かった。「2万~3万円未満」(18.8%)、「1万~2万円未満」(14.9%)と続いた。合計すると毎月自由になる金額は65%が3万円未満と回答した。
「自由に使えるお金はない」との回答も、8.4%にのぼった。世代別に内訳をみると、最も多かったのが20代(11%)。これに30代(10.5%)が続き、若者層の厳しい"懐事情"が浮き彫りになった。
「現在負担に感じている費目」(複数回答)に関しては、「食費」(33.5%)で最も多く、「家賃・住宅ローン」(33.1%)、「各種税金」(32.3%)、「社会保険費」(28.9%)と続いた。
世代別にみると、若者層と40代の負担感が総じて高かった。負担に感じる費目について、20代で最多となったのは「食費」で39%を占めた。これに「各種税金」(32.5%)が続き、「奨学金の返済」も15.5%を占めた。40代で最多となったのは「家賃・住宅ローン」(40.5%)との回答だった。