北村地方創生相「質問流出なら責任取る」 漏えいは否定
北村誠吾地方創生担当相は23日の衆院内閣委員会で、政府に事前通告した野党議員の国会質問が外部流出した問題を巡り、内閣府からの直接漏洩が判明した場合は「責任を取る」と明言した。「漏洩はない」とも重ねて強調した。
流出したのは国民民主党の森裕子参院議員の質問。北村氏は内閣委で、内閣府職員が国家戦略特区ワーキンググループの原英史座長代理に対し、関連する質問をメールで送信、原氏が知人の大学教授に電話やメールで内容を伝えたと答弁した。森氏は原氏の国会招致を求めていた。
北村氏は内閣府の対応に関し「参考人招致の調整のために、やむを得なかった」と説明。「原氏の私人としての判断で大学教授に連絡した。(森氏に)質問内容を変更させたり、質問提出を妨げたりしていないので、特に問題とはならないのではないか」とも述べた。
同時に「公務員以外に通告内容を送付する場合、質問通告した議員本人の意向に沿うよう丁寧に対応したい」と語った。
森氏は15日の参院予算委員会での質問に先立って11日に政府側に質問を通告。嘉悦大の高橋洋一教授が予算委前日の14日にネット番組で質問通告書を見たと明かし、森氏を批判した経緯がある。〔共同〕