「会社だけ」の人生に別れ 早期退職で生き直し模索
「大規模なリストラを近く発表する。早期退職を募りたい」。2018年秋、役員との定例会議の場で突然出た話題に、大手電機メーカーで管理職を務めていた松川奈津夫さん(仮名、58)は耳を疑った。「まさか自分にこんな日が来るとは思ってもいなかった」
まもなく届いた社内メールには、所属していた数千人規模の部門を解体し、45歳以上に早期退職を促す内容が記されていた。「役員の肩書で定年を迎えたい。せめて子会社の...
多様化する働き方や社会の変化に戸惑いながらも、答えを探す人たちの群像を描きます。