マレーシアのドローン企業エアロダイン、日米印を開拓
32億円 韓国VCファンドなどから調達
マレーシアのドローン(小型無人機)関連スタートアップのエアロダイン・グループが、インドネシアと韓国のベンチャーキャピタル(VC)ファンド(投資基金)などから計3千万ドル(約32億円)を調達した。エアロダインは調達資金で世界展開を加速する。
エアロダインの今回の資金調達には、マレーシアに本拠を置くベンチャーテックや、中国のゴビ・パートナーズ、米500スタートアップスも参加した。エアロダインは1年半ほど前にもマレーシア通信大手のアシアタ・グループ系のファンドからの資金調達に成功している。
エアロダインは、オーストラリア、マレーシア、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、英国などに拠点を持つ。新たに調達した資金は日本やインド、米国、中東などの主要市場への拡大に使う。M&A(合併・買収)や研究開発、人材獲得にも成長資金をつぎ込む考えだ。
同社は2014年にサービスを開始した。ドローン技術に人工知能(AI)を組み合わせて、データ取得や解析などのサービスを展開する。エネルギー会社や通信、建設、農業、インフラ企業などにサービスを提供する。
エアロダインは18年、風力発電の「ブレード」と呼ばれる羽を検査する事業を手掛けるデンマーク企業の株式の6割を約270万ドルで取得している。
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