神姫バス、中型バスの自動運転 三田市で実証実験
神姫バスは21日、兵庫県三田市で中型バスを使った自動運転の実証実験をすると発表した。実験は2020年度に3カ月間を予定し、神戸電鉄ウッディタウン中央駅発着で1日6回、近隣のニュータウンエリアを周回させる。自動運転バスが実際の運用に耐えうるかや、地域の利用者に安心して受け入れられるかどうかを検証する。
産業技術総合研究所が公募していた実証実験事業に採択された。産総研が用意した中型自動運転バス(約25席)を1台借り受けて運行する。映像や音声で車内に異常がないかどうかを遠隔監視したり、顔認証で乗客の乗り降りを判別したりするシステムも運用する。緊急時の運転操作や、乗客への対応のため係員2人が同乗する。
実証実験のための協議会を設置し、神姫バスのほか、三田市、NEC、NTTドコモなどが参加する予定。産総研は今回の実証実験で全国5つのバス会社を選定しており、関西ではほかに京阪バスの大津市での実証実験が選ばれている。