中国の高齢者施設にノウハウ提供、広島の産学官
フィットネス事業のプローバウェルネス(広島市)は21日、中国・上海の企業に高齢者向け健康施設の開業・運営ノウハウを提供するコンサルティング契約を結んだ。同社と県立広島大学、広島県三原市の産学官で研究した「ゲーム感覚のフィットネスが介護予防につながる」といった知見を提供。中国企業が来春、重慶市に計画するフィットネス施設の開業を支援する。
プローバは県立大などとアミューズメント機器を使った介護予防について研究、2016年に三原市にゲーム要素を取り入れたフィットネス「健康づくりラボ」を開いた。ここに市民が楽しみながら参加する中で「継続的な介護予防に有効」ということが分かった。現在は「ラボラトリオ」として自社運営し、約160人の高齢者が健康作りや介護予防に生かしている。
このノウハウを上海養韻健康管理(上海市)に提供する。同社の金日総経理は「中国では50年に60歳以上が5億人を超す。ラボラトリオのシステムは中国の高齢化社会で有力なビジネスモデルになる」と話した。