島精機、最終赤字に転落 20年3月期 設備投資落ち込む
島精機製作所は21日、2020年3月期の連結最終損益が24億円の赤字(前期は38億円の黒字)になる見通しだと発表した。前期比14%減の33億円の黒字と見込んでいた従来予想から一転、最終赤字となる。米中貿易摩擦で中国などの顧客企業の設備投資が落ち込む。為替レートが想定より円高で推移するのも響く。
売上高は前期比22%減の400億円と、従来予想から123億円下振れる。ニット製品などを編む主力の横編み機事業で、米中摩擦による中国企業の投資需要が減速する。世界的な環境意識の高まりで、大手アパレル企業が冬服の生産を抑制しているのも響く。
営業損益は36億円の赤字(前期は46億円の黒字)を見込む。従来予想から76億円引き下げた。他社との価格競争が激化しているほか、在庫調整による工場操業度の低下で採算が悪化する。
企業決算の最新ニュースをまとめてご覧いただけます。