画面から飛び出すルパン三世 ソニー系がAR開発
映画のスクリーンから飛び出すルパン三世――。ソニーピーシーエル(PCL、東京・品川)は動画にスマートフォンをかざすと、動画の内容に合わせてキャラクターを出現させられるAR(拡張技術)を開発した。まず、人気アニメの「ルパン三世」の最新映画をテーマにしたコンテンツを制作した。視聴者が映画の世界に入り込んだかのような体験を演出する。
東京ミッドタウン日比谷(東京・千代田)で18日に開いた「日比谷シネマフェスティバル」で27日まで公開する。専用アプリをダウンロードしたスマホを動画の画面にかざすと、大型ビジョンから逃げ出したルパンがスマホの画面に出現する。
今回出現するキャラクターは3次元(3D)で制作され、視聴者はキャラクターの後ろに回り込んで写真を撮ることもできる。動画の内容に合わせて、キャラクターがポーズをとったり、セリフを話したりする。コンテンツ制作を担当した宇城秀紀ビジュアルクリエイターは「最先端技術を使い、スクリーンの中に閉じていた映画の表現を広げる」と話した。
(広井洋一郎)
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