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サートゥルナーリア、秋・天皇賞でアーモンドアイと激突

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2019年の3歳世代で、実力ナンバーワンとの呼び声の高いサートゥルナーリア(牡、栗東・角居勝彦厩舎)が27日の天皇賞・秋(G1、東京芝2000メートル)で年長馬と初めて対決する。同馬は秋初戦となった神戸新聞杯(9月22日、G2、阪神芝2400メートル)を圧勝。春よりさらに進化した姿をみせた。天皇賞・秋には現役最強馬、アーモンドアイ(牝4、美浦・国枝栄厩舎)も出走予定。2頭の激突から目が離せない。

5月下旬の日本ダービー(G1、東京芝2400メートル)以来の実戦となった神戸新聞杯でサートゥルナーリアは道中2番手からレースを進めた。ゴールまで残り800メートルで逃げ馬に並びかけていき、その後、先頭に立っていくと、ほぼ馬なりのまま後続を突き放した。2着のヴェロックスには3馬身差をつけた。

このレースの最後の600メートルは32秒3。阪神競馬場で行われたレースでの過去最速タイムを記録した。出色の内容に騎手のクリストフ・ルメールも「強かった。だんだん加速して、すごくいい脚を使った」と喜んだ。

サートゥルナーリアはクラシック三冠の1冠目、皐月賞(4月14日、G1、中山芝2000メートル)で優勝。休養明け、年明け初戦という異例の臨戦過程で勝ち、3歳トップの座に着いた。ただ、次の日本ダービーでは4着。レース前に緊張が高まり、スタートで出遅れたのが痛かった。後方追走から馬群の外側を回り、早めのスパートで追い上げたが、最後は末脚が鈍った。

サートゥルナーリアの父は現役時代に1200メートル路線で無類の強さを誇ったロードカナロア。こうした血統背景もあり、2400メートルの距離が敗因だと指摘する声も上がった。それだけに今回の神戸新聞杯は2400メートルで結果を出せるかに注目が集まった。騎手との折り合いも付き、素晴らしい末脚を使った内容に角居調教師は「距離もメドが立った」と収穫を口にした。

神戸新聞杯のレースぶりをみると、年長馬と対戦する天皇賞・秋でも好走は必至。注目なのはアーモンドアイとの対決である。アーモンドアイは18年の牝馬三冠馬で、同年のジャパンカップ(G1、東京芝2400メートル)では2分20秒6という破格の日本レコードで優勝した。

同馬とサートゥルナーリアの主戦騎手はともにルメールが務めるが、天皇賞・秋ではアーモンドアイに騎乗。サートゥルナーリアの手綱はフランスで活躍する世界的名手、クリストフ・スミヨン(ベルギー)が取る。天皇賞・秋は他にも高水準のメンバーが集まる見込み。19年の国内最強馬決定戦となりそうだ。

(関根慶太郎)

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