三菱グループ 100億円で教育財団、150周年で
三菱グループは16日、創業150周年事業として主要27企業が計100億円を出資し、子どもや若者の教育を助成する新財団を設立したと発表した。同日開いた記者会見で、記念事業委員長の三菱重工業の宮永俊一会長は「外部の意見も取り入れながら、10年にわたって若者への支援事業をサポートしていきたい」と話した。
創業150周年事業の第1弾として「三菱みらい育成財団」を設立した。三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行会長が理事長に就いた。若者や子どもを育成する先進的な教育プログラム、学校、教育委員会、NPO法人、企業などを助成する。20年春に募集要項を募り、秋に詳細を発表する。
平野会長は「単なる助成事業に終わらせたくない。日本の教育の質を変えたい。資金面だけでなく、交流の場やネットワークづくりも支援し、一種のプラットフォーム事業をやってみたいと考えている」と話した。
三菱グループは1870年に創業者の岩崎弥太郎が海運業を始めたことに由来し、2020年に150周年を迎える。
150周年記念としてこのほかに、美術館での記念展覧会、東京・丸の内での交流イベント、記念式典などを予定している。