参院予算委員会での主なやり取り
参院予算委員会の主なやり取りは次の通り。
【首相報告】
安倍晋三首相 台風19号による災害に関し、被災者へのきめ細やかな支援は急務だ。今後、生活や経済活動への影響が長期化する懸念もある。
【台風19号】
山田修路氏(自民)人命を第一に復旧・復興に取り組んでほしい。
首相 自治体と連携し全力を尽くす。
浅田均氏(維新)地方の柔軟な判断を尊重してほしい。
首相 被災自治体と国が連携し、持てる力を最大限発揮する。
井上哲士氏(共産)迅速な支援が必要だ。
首相 被災者の生活支援を政府一丸となって迅速に進めていく。
【二階氏発言】
杉尾秀哉氏(立民)自民党の二階俊博幹事長が台風19号の被害について「まずまずに収まった」と発言した。
首相 この程度であればよかった、ということは全くない。
【NHK番組】
杉尾氏 かんぽ生命保険の不正販売問題を巡り、日本郵政グループの抗議を受けたNHK経営委員会が厳重注意した。毅然と対応すべきだった。
上田良一NHK会長 今回の件で、自主自律や番組編集の自由が損なわれた事実はない。
【障害者の働き方】
森裕子氏(国民)障害者の労働環境整備は。
加藤勝信厚生労働相 働く際に必要となる介助などの支援の在り方をどうするかは、重要な課題だと認識している。
【関西電力役員らの金品受領問題】
森氏 政府の姿勢は人ごとのようだ。
首相 電気は人々の暮らしには欠かせない。その意味で、電気事業者は全くの私企業とはならない。電気料金を支払う利用者から不信を持たれないよう、常に適正な事業運営に努めるのは当然だ。
森氏 関電問題への認識は。
菅原一秀経済産業相 極めて由々しき案件だ。
福山哲郎氏(立民)関西電力の幹部が政府の総合資源エネルギー調査会の委員になったのは不適切だったのでは。
経産相 メンバーは不偏不党の立場で議論していた。
【北朝鮮漁船問題】
森氏 政府は水産庁漁業取り締まり船に衝突した北朝鮮漁船の乗員を捕まえるべきだった。
江藤拓農相 私にも衝突から6分後に連絡が入った。とにかく人命を守ることを優先してやるように指示した。
森氏 なぜぶつかったのか。
農相 こちらは直進していた中、当該の船が急にかじを切ったことによって衝突が生じたと認識している。
【消費税増税】
矢田稚子氏(国民)消費税率引き上げは妥当だったのか。
首相 十二分な対策を講じた。現時点で(8%に引き上げた)2014年のような大きな駆け込み需要は見られていない。今後も消費に対する影響も含めてしっかり注視する。
【日米貿易協定】
矢田氏 日本側が大幅に譲歩した。
茂木敏充外相 パッケージ合意だ。個々の品目ではなく、農産品、工業品全体で合意する形で決まった。バランスの取れたウィンウィン(相互利益)の結果だ。
首相 守るべきものは守り、取るべきものは取った。
矢田氏 世界貿易機関(WTO)のルールに違反するのではないか。
外相 整合的だ。
〔共同〕