愛知も豚コレラワクチン 知事、県内全頭に接種表明
愛知県の大村秀章知事は15日、豚コレラの感染拡大を防止するため、県内の飼育豚全頭へのワクチン接種を実施すると表明した。同日改定される防疫指針に基づき接種プログラムを国に提出し、10月下旬に接種を始める予定。愛知県は、農林水産省が選定した接種推奨地域10県の一つ。
県公館で取材に応じた大村知事は「全ての関係者にとって苦渋の決断だ。風評被害が起こらないよう全力を挙げる」と話した。
県によると、対象となる豚は199農場の約27万頭。豊田市など野生イノシシの感染が確認された地域から作業を進め、全頭の接種には1カ月程度かかる見込み。
愛知県では2月以降、16例の感染が判明し、養豚場など計45施設で殺処分が行われたほか、野生イノシシの感染も相次いでいる。〔共同〕