昭和電線と古河電工 販売統合の契約締結
昭和電線ホールディングス(HD)と古河電気工業は、6月に公表した建設などで使う汎用電線事業の販売統合に関する契約を締結したと発表した。公正取引委員会の審査を終了した。2020年4月1日付で共同出資会社の営業を始める。国内の人口減少など中長期的な電線需要の縮小に備え業務の効率化を図る。
新会社の名称はSFCC。昭和電線HDが60%、古河電工が40%を出資する。昭和電線HD傘下の昭和電線ケーブルシステムなど2社と、古河電工子会社の古河エレコムの販売事業を統合する。SFCCは21年3月期に500億円の売上高をめざす。
汎用電線製品のブランドを統一し、物流や製造拠点の効率化も進める。国内の人口減少で住宅着工件数が減っており、市場は縮小傾向にある。人手不足による物流費の高騰も課題となっており、販売体制の効率化が急務となっていた。