タイTCCグループ 隠れた不動産の雄 次への布石
子会社上場、1400億円調達 複合施設相次ぎ開業
【バンコク=岸本まりみ】タイの有力財閥、TCCグループが不動産事業を加速する。事業子会社の1社を上場して資金調達を多様化する一方、別の子会社では同国で民間最大の約4200億円を投じて大型複合施設「ワン・バンコク」の開発に着手した。TCCは傘下上場企業でアジア屈指の飲料会社タイ・ビバレッジの陰に隠れがちだが、同国では民間最大の土地保有者と目される不動産の雄でもあり、さらなる成長に向けて布石を打つ。...