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阪神、くじ運の悪さが幸い ドラフト外れ1位活躍

スポーツライター 浜田昭八

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「くじ運が悪いなあ」という阪神ファンの嘆きを、昨年のドラフト会議が終わったあと散々聞かされた。1位指名で他球団と競合した藤原恭大(大阪桐蔭高―ロッテ)、辰己涼介(立命大―楽天)の抽選で敗れた。「運の問題ではない。もっと勝負強い人間にくじを引かせろ」という理不尽な声も出た。

くじ引きで外れ、逃がした魚は大きく

阪神は2017年10月のドラフトでも、高校球界屈指のスラッガー、清宮幸太郎(東京・早実高―日本ハム)、安田尚憲(大阪・履正社高―ロッテ)の1位指名選手の抽選で敗れた。さらに遡ると、14年10月のドラフトで有原航平(早大―日本ハム)、山崎康晃(亜大―DeNA)の1位指名投手の抽選で敗れている。阪神ファンの嘆きは分からぬでもない。

しかも、逃がした魚は大きい。有原は19年のパ・リーグ最多勝投手。山崎は18、19年と2年連続でセ・リーグのセーブ王だ。これに対して、阪神の「外れ1位」、14年の横山雄哉、17年の馬場皐輔両投手は故障もあって低迷している。

18年10月の抽選連敗にも嫌な予感がすると心配するファンが多かった。ところが、今回の「外れ、外れの1位」は大当たりだった。近本光司(大阪ガス)が中堅、1番、または2番に定着。攻守両面で活躍して、阪神のチームカラーを変えるほどの人気者になった。

近本は藤原、辰己と同じ左打ちの外野手。18年の都市対抗野球でMVPに相当する橋戸賞を獲得して評価されるようになった。だが、小柄なこともあって、兵庫・社高、関学大時代のプロスカウトの評価は決して高くなかった。藤原、辰己の潜在能力を高く評価した阪神が、近本指名に無念の"外れ感"を抱いたのは否定できない。

だが、近本は超一流の快足を武器に、レギュラーの座をつかんだ。入団時から「目標は新人王と盗塁王」を公言し、盗塁王のタイトルを手中に収めた。新人王も当確だろう。このことを見ると、くじの外れが阪神にも本人にも幸運をもたらしたといえるのではないか。今では外れを嘆く阪神ファンはいない。ちなみに、近本1位のドラフトでの3位指名は遊撃の定位置を北條史也らと争う木浪聖也。近本と組む、愛称「キナチカ」の新人1、2番コンビは主軸打者に劣らぬ人気を集めた。

近本のような外れ1位の大当たりは、ドラフトのたびに見られる。最近では17年秋の村上宗隆(熊本・九州学院高―ヤクルト)。この年は清宮に人気が集中し、7球団が1位指名した。ヤクルトもそれに加わったが外れ。同じ高卒内野手の村上を外れ1位に指名した。これが大当たり。2年目の今季、36ホーマー、96打点の豪打を振るった。

くじで入る球団のチーム事情、指導者との相性も成長に大きく響く。このとき巨人も清宮を外し、続けて指名した村上のくじ引きも外した。投手の鍬原拓也(中大)を外れ、外れの1位に指名したが、なんとも悔しいくじ引きだった。

巨人がもし、村上を引き当てていたら、同じ一、三塁手の岡本和真とのポジション争いは、どう展開したか。個人の野球人生も、チームの命運も左右するようなくじ引きに、恐れおののかずにいられない。

さて、この17日には今年のドラフト会議が開かれる。今回の目玉は奥川恭伸(石川・星稜高)、佐々木朗希(岩手・大船渡高)、森下暢仁(明大)の3投手。それぞれに複数球団が1位指名し、くじ引きでざわめくだろう。奥川は今夏の甲子園大会の準優勝投手。多彩な変化球を交える、うまい速球派だ。佐々木は150キロ超の速球で押すタイプ。甲子園出場なしでも知名度は高い。森下は即戦力の本格派。どの球団も投手は一人でも多く欲しいと言うが、森下は欲しがられるナンバーワン投手ではないか。

単独指名狙い、くじ辞さずの球団も

首脳陣の希望とは別に、球団は中、長期のチーム編成に思いを巡らせねばならない。くじ引きで競合する人気者を避け、実力派の単独指名を狙うところもある。最近では西武が目立つ。多和田真三郎(富士大)、今井達也(栃木・作新学院高)、松本航(日体大)の1位単独指名に成功した。このほか、DeNAは今永昇太(駒大)、東克樹(立命大)、オリックスは吉田正尚(青学大)、山岡泰輔(東京ガス)の1位単独指名を決めている。

他球団の動向を含め、行き届いた事前調査の成果といえる。その一方で、「よそはよそ。うちはその年の一番いい選手を指名する」と、くじ引きも辞さずと挑む球団もある。大谷翔平(岩手・花巻東高、現エンゼルス)や清宮をためらいもなく指名した日本ハムだ。くじ運の強さもあって、そのドラフト戦略は毎年注目されている。さて、今ドラフトは……。

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