「エビデンス明示を評価」 厚労省の病院再編案で奈良県知事
厚生労働省が公立・公的病院の再編や縮小を促す目的で病院のリストを公表したことに対し、荒井正吾奈良県知事は9日の定例会見で、「病院名を明示したことは評価する。エビデンスとして活用してほしいとのメッセージだと受け止めている」と話した。
奈良県では5病院が対象で、公立3病院の統廃合を経た吉野病院(吉野町)は「機能分化済みと認識している」。済生会が運営する3病院については「同会と話はするが、厚労省もスキームを示して、と言いたいぐらい」とコメントした。
奈良県では地域医療構想に基づき県南部で病院の再編を実施済み。がん治療の拠点病院に関して診療情報や治療実績の公表など「医療の見える化」を進めている。