東京・品川から訪日客向け屋形船、アミューズなど
大手芸能プロダクションのアミューズは東京都品川区の天王洲地区の地域振興団体と組み、訪日観光客向けの東京湾の屋形船事業を始めた。夜景や日本食を楽しんでもらう。夜間の消費を促す「ナイトタイムエコノミー」の促進につなげる。
企画は「天王洲・キャナルサイド活性化協会」と実施。品川区から助成を受けた。品川地域の10の船宿がサービスを提供する。天王洲の船着き場から出発し、お台場や東京スカイツリーの近くを運航する。外国人向けの旅行案内サービス経由で予約できるようにした。飲料メニューは英語で表記し、てんぷらの食べ方なども紹介する。
屋形船は貸し切り運航が多く、訪日客にとっては気軽に参加しづらい。今回は乗り合い式で、当日午後4時まで申し込みができる。料金は1万3000円。
8日から運航を始めた。同日参加したカナダ人観光客は「夜景がきれいだったのが一番魅力的だった。てんぷらもおいしい」と満足していた。2020年3月末まで毎週火曜日運航する。
ディナークルーズは海外でも多くの都市が提供している。今回の企画を担当するアミューズ総合研究所の辰巳清主席研究員は「風景や食事、雰囲気など総合的に見て品川の屋形船が最も充実しているのではないか」と話している。
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