山梨県、「ワイン県副知事」に林真理子氏を任命
「ワイン県」宣言をしている山梨県は8日、県出身の作家、林真理子さんを「ワイン県副知事」に任命した。自ら「ワイン県知事」として特産品をPRする長崎幸太郎知事が林さんに辞令を手渡した。
林さんは「とても名誉なこと。これから大切な故郷のワインのために一生懸命やりたい。できるだけ有名な人を連れてきてワイナリーを見せたい」と話した。
林さんはワイン好きとして知られ、ワインの普及などへの功績を認められて、日本ソムリエ協会から「ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)」の称号を贈られている。
山梨県は国産ブドウのみを使った「日本ワイン」発祥の地とされ、2017年度の生産量シェアは全国首位の31.3%(5530キロリットル)を占める。日本固有のブドウ「甲州」種などの県産ワインは国内外のコンクールで多数受賞し、知名度も評価も高まっている。
林さんは甲州ワインの魅力について「和食に合う。白の爽やかさや清らかさはほかに類を見ない」と指摘。山梨でワインを飲むことについては「空気が澄み切っているので、ワインのおいしさが違う」と述べた。
県はワインを核に、おいしい水で作られる日本酒やウイスキーをはじめとする特産品をPRしようと、8月に「ワイン県」を宣言した。
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