シカの捕獲情報をシステム化、長野市など
長野市などはこのほど、野生鳥獣のシカを捕獲する際に情報システムを利用する実証実験を開始した。ワナを取り付けた木に発信器を設置し、シカが捕まると狩猟者のスマホに捕獲情報が届くようにする。狩猟者が直接ワナに行き、捕獲されているかどうかを確認する負担などを軽減する。
実証実験の開始に伴い、9月に長野市や須坂市に無線基地局を5台設置。実験に参加する4人の狩猟者には一人あたり3台の発信器を配布する。大日本猟友会(東京・千代田)の決まりでは、狩猟者はワナをしかけた場合は1日1回、見回る必要があるという。システム化でこうした負担を軽減する狙いがある。
同事業は国の委託事業の一環で「山の恵みジビエ活用プロジェクト」と題し、長野市や近隣市町村が連携して2020年2月末まで実施する。15日からは都内でシカなど野生鳥獣のジビエ肉を使った料理を振る舞うイベントも実施する。イベントに併せてジビエに合う七味唐辛子も開発。今後、実施するイベントで配布していく方針だ。