みなと銀、高架下キャンパスに店舗、学生や住民に開放
みなと銀行は7日、阪神電気鉄道鳴尾・武庫川女子大前駅(兵庫県西宮市)に直結する武庫川女子大学のキャンパス内に新店舗を開いた。学生や地域住民にロビーを開放する全国でも珍しい取り組みで、気軽に活用できる環境を用意することで親近感を高める狙いだ。
鳴尾支店を駅高架下では日本初となる大学キャンパス「武庫女ステーションキャンパス」内に移設オープンした。午後3時の閉店後から同9時まで地域住民の交流拠点や学生の勉強場所として出入り自由にする。セミナーやミニコンサート開催も想定。みなと銀の服部博明頭取は「大学の学生、住民、銀行の『三位一体』で地域間交流を深め、愛される街づくりに貢献したい」と話した。
新店舗には就活支援を手がけるエンリッションと連携して「知るカフェ」を併設。企業と学生が交流できる就活拠点で、学生は無料で使える。兵庫県外への若者流出が深刻になるなか、地元企業への就職を後押しする。
同行は武庫川女子大と地域活性化などで協力協定を1月に結んだ。同大の瀬口和義学長は「鳴尾地域は高齢化が進む。(武庫女には)約1万人の若い学生が在籍し、地域の人が集まる場所ができたことで街の活性化につながる」と期待した。