ペンス氏、即位礼の訪日見送り 米運輸長官が参列へ
【ワシントン=永沢毅】米ホワイトハウスは4日、22日に開かれる天皇陛下の「即位礼正殿の儀」にチャオ運輸長官が参列すると発表した。当初はペンス副大統領が参列する方向だったが、他の政治・外交日程を考慮して見送られたとみられる。
1990年11月にあった天皇陛下(現上皇さま)の即位の礼には、米国からはクエール副大統領が参列した。今回の即位の礼には190以上の国や国際機関の代表の参列が見込まれており、中国の王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席も訪日する。
米国から参列するチャオ氏は台湾出身。共和党のブッシュ(父)政権で運輸副長官、ブッシュ(子)政権で労働長官などを歴任した。夫は共和の上院トップであるマコネル院内総務。
ペンス氏は11月初旬にタイで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議にトランプ大統領に代わって出席するとの観測がある。財務省高官がトランプ氏かペンス氏の納税記録の監査に介入を図ったとする内部告発があったとの報道も外交日程に影響した可能性がある。
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