GAFA独占懸念に規制 400億円以上の買収に届け出 政府の新会議
政府は4日、巨大IT(情報技術)企業によるデジタル市場の独占を防ぐため、規制を検討する会議を発足した。IT大手が総額400億円以上の企業買収をする場合、申告を求めるなどの対策を年内にまとめる。来年の通常国会に関連法案を提出する。日本が省庁横断的な組織を設けて対策に乗り出すのは初めて。先行する欧州を参考にさらに具体策を検討する。
「デジタル市場競争会議」と名付けた。メンバーは関係閣僚や公正取引委員...
データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。