星野リゾート、長門湯本温泉の再生へ20年3月に旅館開業
山口県長門市の大西倉雄市長は4日、長門湯本温泉の再生に向けた温泉街整備工事が来年3月に完成すると発表した。再生計画に参画してきた星野リゾート(長野県軽井沢町)も、温泉街に建設中の旅館「星野リゾート 界 長門」を来年3月12日に開業すると明らかにした。
温泉街の整備は、12月に駐車場や中心の広場などが完成し、来年3月には建て替え中の外湯「恩湯」と併設の飲食施設、中心を流れる音信川沿いの道路などが完成する。
「界 長門」は音信川に面した4階建て、全40室の温泉旅館。客室は藩主が泊まる部屋をイメージし、寝台は一段高く、ベッドボードにはカラフルに染めた和紙を使用する。また温泉街の再生にもつながるように、宿泊者以外の人が利用できるカフェも併設する。
再生計画では全国の温泉地ランキングのトップ10入りを目標に掲げている。星野リゾートの星野佳路代表は「今後はソフトが大事になる。世界から注目される観光地にしたい」と話した。
宿泊客の減少や老舗ホテルの倒産を受け、長門市は2016年に星野リゾートに委託して長門湯本温泉の再生計画をまとめ、再生に取り組んできた。
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