中外への訴え、二審も却下 血友病治療薬で
中外製薬は3日、同社の血友病治療薬「ヘムライブラ」に特許を侵害されたとして、武田薬品工業傘下の米バクスアルタが起こしていた訴訟について、知的財産高裁が訴えを棄却する控訴審判決を下したと発表した。
バクスアルタはヘムライブラの製造、使用、譲渡の差し止めなどを求めて2016年に東京地裁に提訴。18年に棄却された後、控訴していた。
バクスアルタは米国でも中外製薬を訴え、昨年9月に米デラウェア州連邦地裁が却下している。ヘムライブラを販売する米ジェネンテックを相手取った裁判は審議が継続中。
ヘムライブラの19年の売り上げは国内で129億円、海外で24億円を見込んでいる。