原子力規制委員長「憤り」、金品受領問題で関電批判
原子力規制委員会の更田豊志委員長は2日の記者会見で、関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役から金品を受領していた問題について「情けないというか憤りを感じた」と話した。事実関係が明らかになった後に、関電の経営陣から組織のあり方や改善策について話を聞く意向を示した。
更田委員長は2011年の東京電力福島第1原子力発電所事故に触れて「原子力に携わる全ての者が信頼回復に向けて努力をしている中で、まだそんなことがあるのか」と批判した。
役員らが金品を個人で保管して、なかなか返却できなかったことに関して、「個人として限界があるなら組織として事態の解決に動くべきだ」と関電の姿勢に疑問を呈した。そのうえで「現場で安全確保に携わっている人の士気(の低下)を心配している」との懸念を示した。