シャープ、停電時も家中に電力供給 住宅向け蓄電池
シャープは2日、停電時にも家中に電力を供給できる住宅向け蓄電池システムを2020年1月に発売すると発表した。これまでは特定のコンセントのみ使用できたが、家中のコンセントが使えるようにした。災害による停電を受け、蓄電池への関心が高まっている。停電しても安心して生活できるとし、販売拡大を狙う。
蓄電池とパワーコンディショナー、コンバーターを組み合わせて提供する。価格は税別260万円で、月産1000台を目指す。
最大出力電力と出力電圧を従来製品に比べ大幅に高めた。エアコンやIHクッキングヒーターなどの機器も利用できるほか、同時に多くの機器に供給できる。蓄電池を2台組み合わせると、テレビや冷蔵庫、エアコンなど様々な機器を長期の停電時にも安心して使えるとしている。
従来製品に比べ体積は5%小さく、新築だけでなく既存の住宅にも設置しやすい。停電への備えとして導入する需要の取り込みに加え、余剰電力買い取り制度の期間満了を迎える人にも売り込む。住宅用蓄電池全体で19年度に18年度比2倍となる2万台超の販売を目指す。