サウジ不信、国際社会でなお根強く 記者殺害1年
米政界の視線厳しく 皇太子、幕引き急ぐ
【イスタンブール=木寺もも子、ドバイ=岐部秀光】サウジアラビア人の著名記者がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で殺害されてから2日で1年となる。実力者ムハンマド皇太子による関与の有無などの背後関係は解明されないままで、サウジの強権体制への懸念もくすぶる。皇太子が旗振り役である改革の行方にも暗い影を落としている。
9月末、事件の現場となったサウジ総領事館の周りはバリケードで覆われ、ひっそりと...
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