ソフトバンク、「SIMロック」即日解除へ
ソフトバンクは30日、同社の回線契約でしか端末を利用できない「SIMロック」について、10月1日以降、条件付きで即日解除すると発表した。ソフトバンクとの回線契約のない利用者が端末を購入した場合、クレジットカード払いを条件にソフトバンクショップで購入日の解除に応じる。
携帯電話大手は現在、端末代の支払いが終わっていない場合は原則SIMロックを101日目以降にしか解除できない仕組みにしている。ソフトバンクやKDDIは9月、通信契約がなくても利用できる新たな端末販売プログラムを発表したが、回線契約のない利用者が端末を購入してもSIMロックですぐに使えなかった。事実上の顧客囲い込みにあたるとして、総務省は即時解除の義務付けを検討していた。
ソフトバンクとの通信契約がある利用者については、今後SIMロック解除の仕組みの詳細を詰める。解除には3000円の手数料がかかる。割賦代金を払わずに端末を持ち逃げすることなどを防ぐため、即日解除する仕組みとして、クレジット払いのほかに預かり金の徴収などを予定しているという。KDDI(au)もソフトバンク同様に即時解除に応じる方針だ。
このほかソフトバンクは30日、携帯端末代金を4年間の分割払いで「最大半額」にするとうたった販売プランの名称を変更すると発表した。9月中旬に提供を始めた「半額サポート+(プラス)」を10月10日に「トクするサポート」にする。販売プランの内容は変更しない。
同社の導入した新たな端末販売プランは、48回の分割払いで25カ月目以降に端末を返却して同社指定の機種に切り替えれば残りの支払いを免除する仕組みだ。ただ利用するには別途、月額390円の利用料を支払う必要があった。消費者庁は「最大半額」などとした広告が消費者に誤解を与えかねないと指摘し、同社は広告を停止していた。