キャンドルともし鎮魂 御嶽山噴火災害から5年
58人が死亡、5人が行方不明になった御嶽山(長野、岐阜両県)の噴火から5年となった27日、麓の長野県木曽町にある公園で、住民らが「9.27」の形に並べたキャンドルをともし、鎮魂の祈りをささげた。
主催した地元自治協議会の田元稔会長は「今日は当時を思い起こすようなとても良い天候だった。ご遺族の方と一緒に追悼したい」とあいさつ。
参加した遺族らはキャンドルを見つめた後、紙製の灯籠を公園内の池に浮かべ、献花台に花を手向けた。
イベントに先立って被災者家族会「山びこの会」は、同県王滝村の瀬戸普村長や木曽町の原久仁男町長と面談。山頂付近の安全対策の不備を指摘し、村側から登頂するルートの通行規制解除の見通しをただした。瀬戸村長は「来年7月1日の山開きから解除できるようにしたい」と答えた。〔共同〕