森村系4社、燃料電池の共同会社設立
日本特殊陶業やTOTOなど森村グループ4社は27日、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を研究・開発する共同出資会社を設立したと発表した。空気中の酸素と水素などの燃料を反応させることで発電する燃料電池で、家庭用や産業用の発電機などへの活用が見込まれる。森村グループ4社が共同事業を進めるのは初めて。各社個別で培った技術を集約して実用化を目指す。
新会社「森村SOFCテクノロジー」(愛知県小牧市)は8月9日付で設立され、日特の小牧工場(同)に事業所を設けた。新会社への出資比率は日特が67%、TOTOが20%で、このほかに日本ガイシが8%、ノリタケカンパニーリミテドが5%を出資した。事業開始は12月上旬を予定しており、従業員数は50~100人ほどになる見通し。
SOFCは環境負荷が小さく、次世代技術として注目されている。一方で量産化が難しいという課題があり、森村グループ各社の開発状況は研究・実験段階にとどまっていた。実用化のメドの時期や売上高目標については未定としている。
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