S&P、米ウィーワークを格下げ 資金調達に不安
【ニューヨーク=宮本岳則】米格付け会社S&Pグローバル・レーティングスは26日、シェアオフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーの信用格付けを1段引き下げて「シングルBマイナス」にすると発表した。この段階は、債務不履行(デフォルト)の可能性が通常の社債より高い「ジャンク債」級に相当する。格下げの理由について、新規株式公開(IPO)の延期による資金調達能力が不安なことや今後の経営方針の不透明さなどをあげた。
S&Pは格付けの中期的な見通しを示す「アウトルック」も「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に下げた。
ウィーカンパニーは新たな資金調達を模索しているが、起債環境も厳しい。2018年には7億200万ドル(約750億円)分のジャンク債を発行したことがある。