サウジ皇太子、記者殺害に「監督責任」 関与改めて否定
【ドバイ=木寺もも子】サウジアラビアの実力者であるムハンマド皇太子は2018年10月にトルコのサウジ領事館で起きたサウジ人記者殺害事件が「私の監督下で起きた」と述べた。米公共放送PBSが25日、皇太子の取材に基づき、報じた。皇太子は殺害計画を事前に知っていた可能性は否定したという。サウジ政府は事件への皇太子の関与を認めていない。
PBSによると、皇太子はサウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害について「私の監督下で起きたすべてのことに責任を負う」と述べた。だが、自身の関与は「我が国には300万人の公務員がいる」などと述べて否定した。サウジ政府は同政府関係者らを実行犯などとして起訴。更迭された皇太子の側近もいた。