西武連覇 観客動員も最多 埼玉の商業施設はセール
プロ野球の埼玉西武ライオンズは24日、2年連続でパ・リーグ優勝を決めた。前半は波に乗れなかったが、後半から強力打線で快進撃をみせた。チーム一丸となった戦いぶりが球場にファンを呼び、観客動員数も最多を記録。埼玉県内の商業施設も一斉にセールを始め、優勝ムードを盛り上げている。
今季の主催試合の観客動員数は182万1500人。前年より約5万8000人増え、比較可能な2005年以降で最多になった。24日は本拠地メットライフドームで、ZOZOマリンスタジアム(千葉市)での試合を観戦できるようにパブリックビューイングを開催し、約5500人が歓喜に沸いた。
ファンクラブの会員も最多の11万8000人となり、前年より13%伸びた。家族向けサービスやイベントの企画がファンや来場者の増加に寄与したという。最寄りの西武球場前駅でも、4~6月期の定期外乗降客数(1日平均)が前年同期を21.9%上回った。
優勝から一夜明けた25日、そごう大宮店(さいたま市)やグランエミオ所沢店(所沢市)などの商業施設は一斉に優勝セールを始めた。商業施設「パルコ」は10月1日まで、都内と県内の3店舗でセールを実施する。辻発彦監督の背番号「85」にちなんた「85円均一セール」といった企画も用意した。カタログ通販大手のベルーナも27~29日、アパレルのネット通販でセールを実施する。西武園ゆうえんちは10月18日まで入園料を無料にする。
商業施設の大宮アルシェ(さいたま市)にある「ライオンズストア」には開店直後から多くのファンが訪れた。部活動帰りにグッズを買いに訪れた埼玉県在住の高校2年生、佐久間太陽さんは「秋山翔吾選手と森友哉選手のファンで、小学生の頃から応援している。優勝してくれてうれしい」と笑顔を見せた。
今季は首位を守り続けた昨年とは異なり、前半は満足な成績が残せず、一時は首位ソフトバンクに8.5ゲーム差をつけられた。それだけにファンや地元の喜びは大きい。さいたま市の五十嵐大志さん(44)は年に4回ほどメットライフドームで観戦する。「ソフトバンクが強い時に連覇を成し遂げたのはすごい。日本シリーズ進出に向けてまだまだ頑張ってほしい」とエールを送る。昨年は成し遂げられなかった日本一に向けて期待が高まっている。
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