ファンケル、静岡にサプリ工場 約80億円投資
ファンケルは25日、静岡県三島市にサプリメントの新工場を設置すると発表した。工場を取得したうえで、生産設備を導入し、2021年3月の本稼働を目指す。投資額は計80億円程度で、サプリの生産能力は現在に比べ最大3~3.5倍となる見通し。同社は20年度に中国でサプリメント事業を本格展開する計画を掲げており、国内外での需要拡大に対応する。
子会社のファンケル美健を通じ、同日付でオムロンから同社の三島事業所(三島市)の土地建屋を取得する契約を結んだ。敷地面積は3万4671平方メートルで、建屋は6階建て、延べ床面積は3万715平方メートル弱。取得額は約33億円で、改修工事や生産設備の導入などに約50億円を投資する方針という。
ファンケルのサプリ事業は19年3月期の売上高が439億円と前の期比22%増と拡大基調にある。同社はサプリを横浜工場(横浜市)、千葉工場(千葉県流山市)など国内3カ所で製造している。新工場は同社のサプリ工場として最大となり、国内向けと中国輸出向けの双方のサプリを生産する計画という。