釜石の日本酒、カードで紹介 大学生協力し外国人にPR
ラグビーワールドカップ(W杯)の開催地、岩手県釜石市の酒造会社「浜千鳥」はインターンの大学生が中心となり、日本酒の味わいや料理との相性を紹介するA4サイズのカードやシールを作成した。市内の飲食店で活用されている。地元の酒蔵としてW杯を盛り上げ、外国人観光客に釜石の日本酒をアピールしようと企画した。
カードは2種類あり英訳付き。1枚には同社でつくる日本酒の甘さや辛さ、味の濃さが一目で比較できる表を記載、好みに合う品種を選びやすくした。シールはメニューに貼り、日本酒と料理の相性の良さが分かるようにした。もう1枚のカードでは、地元の特色ある原料などを解説する。
東北大4年の中村千尋さん(21)と群馬県立女子大3年の羽賀杏菜さん(20)が新里進社長や飲食店と話し合いながら作成。飲食店からは「大吟醸にはチーズやサラミかな」「意外にアイスと頼む人もいる」などとアドバイスを受けた。
試作品を配り、従業員や利用客の感想を基に、色合いや文字のサイズを変える工夫も施した。
中村さんは「カードを通して日本酒という釜石の文化を味わってもらい、観光客にとってひと味違った旅行になれば」と意気込む。新里社長は「大会終了後にも生きる取り組みだ」と期待する。〔共同〕
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