新生銀行、誤算の株売却交渉 改革半ばでファンド退出
新生銀行の20年(上)
新生銀行の筆頭株主が代わった。米投資ファンド「JCフラワーズ」が保有株を売却し、18%超を保有する政府が筆頭株主となった(「新生銀、米投資ファンドの売却完了 政府が筆頭株主に」参照)。JCフラワーズは1998年に破綻した日本長期信用銀行の受け皿となり、約20年にわたり株式を保有してきた。新生銀は公的資金を完済できず、米ファンドは経営改革の途上で退出する。新生銀の20年を振り返り、課題を探る。
「株式売り出しの準備をしたい」。JCフラワーズを主宰するクリストファー・フラワーズ氏は6月、新生銀の全取締役にメールで売却の準備を進めていることを通知した。JCフラワーズはこの時点で