中国国防相「ロシア軍と高水準の関係」 合同演習を視察
【モスクワ=石川陽平】中国の魏鳳和国防相は20日、ロシア南西部オレンブルク州で実施中の合同軍事演習「中部2019」を視察した。魏氏は演習現場でショイグ・ロシア国防相と会談し、「中ロの軍人が合同で軍事演習を行うことは、高い相互関係の水準を示している」と評価した。
「中部2019」は16~21日に実施され、中ロのほかインドとカザフスタン、キルギス、パキスタン、タジキスタン、ウズベキスタンが参加した。兵員は合わせて約12万8千人で、中国の軍機関紙「解放軍報」によると、中国人民解放軍から約1600人が参加した。
魏氏は演習現場でプーチン大統領にも会い、習近平(シー・ジンピン)国家主席のあいさつの言葉を伝えたという。中ロには18年9月に続く大規模な合同軍事演習の実施で、軍事部門での連携の強化をアピールし、米国をけん制する狙いがある。