ヤフー、ZOZO買収 「アリババ化構想」透ける焦り
ヤフーが動き始めた。2000年代までは日本のインターネット企業の代表格だったが、近年は停滞感が強かった。ここに来てZOZO買収に4000億円の巨費を投じるのには明確な狙いがある。ネット産業に押し寄せている「リアルとの融合」の主導権を取ることだ。背景には6年越しで進めてきた語られざる構想がある。
ヤフーの歩みは日本のネット産業の歴史と重なる。まだネット黎明(れいめい)期の1996年にソフトバンク創...
衣料品通販サイト大手のZOZOが9月12日、ソフトバンク子会社のヤフーの傘下に入る意向を発表した。創業者の前沢友作氏は同日付で社長を退任し経営から退く。前沢氏はユニクロやZARAに並ぶ世界規模のアパレル企業を目指したが、採寸用スーツの苦戦や相次ぐ有力ブランドの撤退など誤算が続いた。創業から約20年。月周回旅行やプロ野球への関心などの発言が注目を集めた前沢氏は第二の人生を歩む。