「100円ショップの成長性大きい」アミファの藤井社長
100円ショップ向けに生活雑貨を提供しているアミファが19日、ジャスダック市場に上場した。初値は公募・売り出し価格(公開価格、660円)を37.9%上回る910円で、終値は839円だった。同日に記者会見した藤井愉三社長は「100円ショップの成長性は大きい」と展望を語った。主なやりとりは以下の通り。
――初値が公開価格を上回りました。
「ほっとしている。価格は市場が決めることなので着実な成長を果たすことで、安定的な配当を実現していきたい。業績を伸ばすことが最大の使命だ」
――株主還元の方針を教えてください。
「3割配当を目標としている。安定的に配当していきたい。株主優待の導入も重要な検討課題だ」
――今後の事業戦略を教えてください。
「100円ショップ向けに新しいカテゴリーの商品を増やしていきたい。服飾雑貨やトラベル商品などが選択肢になる。100円ショップ以外でもドラッグストアや百貨店などに開拓余地があるとみている」
「100円ショップ大手の『ダイソー』は海外の収益比率が拡大している。アミファも海外展開を意識した商品開発をしていきたい」
――100円ショップ業界の現状と先行きをどうみていますか。
「他の小売業界と比べると成長性が大きい。消費者は価格と価値の差を敏感に感じるようになっており、支持は厚い。10月の消費増税によって消費者の低価格志向は強まる見通しで、業界に追い風になると期待している」
(鈴木孝太朗)