セブン、高価格帯PBを拡充 消費増税後の価格競争とは距離
セブン―イレブン・ジャパンは、高価格帯のプライベートブランド(PB)商品を拡充する。現在約40種類を展開するセブン&アイ・ホールディングス(HD)の「セブンプレミアム ゴールド」を2019年度中に50種類以上にする方針。10月の消費増税後に予想されている価格競争からは距離を取り、品質を高めた商品で利用客を取り込む。
東京都内で18日に開かれた秋の商品展示会で方針を示した。セブンプレミアム ゴールドから10月、新たにミルクアイスやバウムクーヘンを発売する。その後もバターロールや豚の角煮などを順次投入する。同ブランドは同社のPBの最上位と位置付けており、「金の直火焼(じかびやき)ハンバーグ」などは利用客から支持を集めている。
セブンイレブンの高橋広隆・商品本部長は18日の説明会で、「質の高い商品を断続的に販売し、価値を訴えていく」と話した。増税に伴う消費の冷え込みを見越し、値下げに踏み切る企業もあるとみられるが、高橋商品本部長は「価格競争に巻き込まれるつもりはない」とした。
また、セブンは同日、弁当や総菜、麺類などのラベルで、糖質や食物繊維、食塩相当量などの表示を始めたことを明らかにした。今後は同社のPB「セブンプレミアム」でも順次拡大する。含む栄養成分がわかりやすくし、利用客の健康志向に応える。