ロシア、日本海で北朝鮮漁船を拿捕 80人以上拘束
【モスクワ=小川知世】ロシア連邦保安局(FSB)は17日、日本海のロシアの排他的経済水域(EEZ)で違法操業したとして、北朝鮮の漁船2隻を拿捕(だほ)したと発表した。うち1隻の乗組員が臨検時にロシア側を攻撃し、ロシアの国境警備当局の3人が負傷した。タス通信が伝えた。
FSBによると、漁船2隻とモーターボート11隻が密漁していた。2隻を極東ナホトカ港に連行し、80人以上を拘束した。
ロシア外務省は同日、北朝鮮の駐ロ臨時代理大使を呼び、違法行為を厳格に処分すると抗議したうえで、再発防止を要請した。臨時代理大使は速やかに北朝鮮政府に報告すると答えたという。
FSBは12日にもロシアのEEZでイカを密漁したとして北朝鮮の漁船16隻を拿捕し、250人以上を拘束したと発表していた。北朝鮮による違法操業やロシア警備当局への攻撃が繰り返されれば、良好なロ朝関係に影響する可能性もある。