千葉停電なお15万戸、台風上陸6日目
台風15号の上陸から6日目の14日午前、千葉県内の大規模停電は約15万戸で続いている。一部地域の被害が大きく、東京電力パワーグリッドはおおむね2週間での全面復旧を目指している。近く地区ごとの復旧時期の見込みを公表する。市民生活に重大な影響を及ぼす停電や断水が長期化している。
同社の金子禎則社長は14日、千葉県庁に森田健作知事を訪ね「大変なご不便をお掛けし誠に申し訳ない」と謝罪した。森田知事は復旧作業の労をねぎらいつつ「県民はもう限界だ。一刻も早く回復しなければならない」と求めた。
同社によると、房総半島南部の南房総市、館山市、鴨川市、鋸南(きょなん)町の4市町は送電設備の改修に時間がかかる見込みで、復旧はおおむね27日としている。
君津市や山武市など県中南部と東部はおおむね20日、千葉市や市原市などほかの地域はおおむね16日の見込みという。
復旧に時間がかかるのは経験したことのない規模の倒木で伐採や設備の修復に時間を要しているため。同社は復旧作業の人員を5千人増やし1万6千人にし、電源車を330台確保して病院や介護施設などに配置する。
県によると、停電でポンプが作動しないことなどによる断水も約2万9千戸で続いている。
3連休を迎え、一部の自治体ではボランティアの受け入れも進む。被災者のニーズを把握しきれていないことから、ボランティアは地元在住や日帰りで活動可能な人に限定する自治体が多い。
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